2013年11月28日木曜日

Round 4 クレストスピードウエイ レースレポート

4月に千葉県のRCスタジアム袖ヶ浦で開幕したSpeed King Tour East 2013も、ついに今年度の最終戦を迎えた。最終戦の会場になったのは群馬県のクレストスピードウェイ。12分の1オンロードレースが盛んなことで知られる同コースだが、ツーリングカーの人気も高く、最終戦にはシリーズ参戦している選手に加えて多くの地元選手が参加した。そして今回開催のスポットクラスはJMRCAスポーツクラスと同規定のJMストック。このクラスを含むツーリングカーの3クラスでは、パナレーサー製カーペット用タイヤの使用が義務付けられる。

グリップ剤やタイヤウォーマーを使用しなくても十分なグリップ力を発揮するパナレーサー製タイヤだが、ふだんはグリップ剤が使用されるクレストスピードウェイの路面に関する影響は未知数で、これが各選手の課題となった。実際、多くの選手が走り込んだ大会前日土曜日の練習走行日とレース当日のグリップ感は異なり、このことに戸惑う選手の姿も見られた。

大会当日。まずは各クラス3ラウンドの予選ヒートが開始される。これまでのシリーズ戦同様に、JMストックを除くTCモディファイド、TCストック、ヨコモGT500の3クラスでは、全3ラウンド中ベスト2ラウンドのポイント合計によって予選順位が決定される。メインイベントとなるモディファイドクラスでは、前戦までに今年度のほぼチャンピオンを決定していた永島友吾が欠場。GT500クラスも服部 正の王座が確定しているが、ストッククラスは4名の選手にチャンピオンの可能性が残り、結果的にこのクラスが最高の盛り上がりを見せた。

予選レースの結果、それぞれトップはモディファイド/石岡勇人、ストック/大島智行、GT500/遠藤一樹、JMストック/瀬戸英治となった。なお、GT500クラスのTQは遠藤だが、予選はクレストスピードウェイの若手ドライバーと交代で出走している。注目のストッククラスはチャンピオンを争う大島が獲得。タイトル争いに向けて一歩前進といったところ。

決勝レースは全クラス1ラウンドで争われる。これがチャンピオン争いの緊張感を高め、会場のムードも高まっていった。GT500クラスの決勝は2番グリッドからスタートした服部がトップに浮上し、このまま走り切ってシーズン3勝目を達成。自身のタイトルへ華を添えた。JMストッククラスはTQの瀬戸がポールトゥウインを決め、続いて注目のストッククラス決勝レースがスタートする。

スポット参戦の予選2位袴田美緒を除き、タイトルを争うドライバーが上位グリッドに集中したストッククラスだが、その袴田がレース序盤にトップに上がり、これを大島が追う展開となる。快調に走る袴田に対し、この位置を守れば王座に手が届く大島も慎重なペースで追走を続ける。そして3位以下は年間ポイントを争う選手たちの激しい争いとなっているが、これがますます大島を楽にしていく。最終的に袴田は大島に5秒差を付けてフィニッシュ。2位を守った大島がうれしい年間チャンピオンを決定した。

この日ラストとなったモディファイドクラス決勝レースは、クレストをホームコースとする石岡がスタートからリードし、セカンドグリッドの國友俊希が追走するが、レース中盤にクラッシュ! 石岡が完璧な勝利を決めた。

開催初年度から大きな盛り上がりを見せたSpeed King Tour。来年はいよいよ関東を離れ、激戦区の中京に場所を移して開幕戦を迎える。その開幕戦開催日は2月9日、会場はラジコン天国名古屋店のインドアサーキットだ。来シーズンはGT500に代えて新クラスのナローF1が始まるが、メジャーなカテゴリーだけに盛況が期待される。

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