2013年10月29日火曜日

Round 3 谷田部アリーナ レースレポート


新しいEPツーリングレースシリーズとしてスタートしたSpeed King Tour East 2013。第3戦は世界的にも知られる茨城県の谷田部アリーナでの開催となった。今大会のトピックは、シリーズチャンピオンがかかるモディファイド、ストック、GT500の3クラスに加え、スポットレースとしてJMRCA規定による17.5Tクラスが行われたこと。この大会の2週後には同規定によるJMRCAスポーツクラス全日本選手権が同じ谷田部アリーナで開催されるということもあり、その前哨戦として多数の参加者を集めた。

述べ70名というシリーズ最大の参加選手を集めた第3戦。GT500を除くすべてのクラスではパナレーサー製支給タイヤの使用が義務付けられた。これもJMRCAスポーツクラスと同規定となる。
ワンデイ開催のSpeed King Tour East 2013では、一日のうちで変化する路面コンディションにどのように対応するかが勝負を決める重要な要素になる。また、スポットクラスを除く予選は全3ラウンド中上位2ラウンドのポイント合計によって順位が決定するため、取りこぼしも許されない。

メインカテゴリーとなるモディファイドクラスは若手ドライバーの争いとなった。第2戦勝者の永島友吾(チームヨコモ)が今大会でも上々の仕上がりを見せ、1戦以来の参加となるTRFの祖父江旭生も新型TRF418コンセプトで鋭い速さを披露。これに京商TF6SPを駆る石岡勇人が食らいつくが、最終的に永島がTQを決定し、2位に祖父江、3位に石岡という予選結果となった。
ストッククラスは川上幸太が予選トップを決め、2位大島智行、3位三溝貴夫の順。最多の参加者を集めたJMストック(スポット)クラスは中島元、秋山直輝、菅野清斗のオーダーで予選が終了。なお、このクラスの予選順位は3ラウンド中のベスト記録で決定されている。

ヨコモ製1/12GTシリーズを使用するGT500クラスの決勝では、予選トップの服部正が安定した速さを発揮、2位以下に大差をつける独走優勝を決め、第2戦に続く連勝で最終戦を待たずにシリーズチャンピオンを獲得。JMストッククラスの決勝は予選上位2名の争いとなるが、ミスなく走り切った中島がTQ&優勝を達成している。

ストッククラス決勝レース。1番グリッドからスタートした川上が1周目のインフィールド入口でコーナーイン側の縁石に乗って転倒! このスキに予選2位の大島がトップに立ち、2位には予選4位の穴原勇一が浮上する。川上は3位で復帰するものの、大島も堅い走りでトップをキープ。川上は再びミスして後退し、優勝は大島-穴原の争いに絞られた。わずかずつ穴原との差を広げる大島は、レース後半をミスなくまとめてトップでゴール。うれしいSpeed King Tour 初優勝を成し遂げた。

この日最後のレースとなったモディファイドクラス。まずはポールポジションの永島がトップでスタートするが、1周目インフィールドの左コーナーでわずかにアウトに膨らんでしまう。このミスを祖父江が見逃すはずはなく、永島のインに飛び込んでトップを奪取。だが、この出来事に伴う混乱が発生し、後続車を含むマルチクラッシュが起きてしまう。祖父江もトップを奪われてしまうが、混乱はさらに続き、1周終了のメインストレートには祖父江がトップで現れる。
これで楽になった祖父江は2以下を引き離すべくペースを上げていく。1周目の混乱で下位に落ちたTQの永島は持ち前の速さを発揮して次々と順位を挽回し、レース中盤には2位まで回復。だが、この時点での祖父江との差は大きく、追い上げもここまで。第3戦のウィナーは祖父江に決定した。2位は永島で、3位にはプライベーターの菅野が入賞した。

 モディファイドクラスのシリーズチャンピオンは永島が大手をかけ、祖父江、石岡と続く。すべてのクラスで決着がつく最終戦の開催はいよいよ今週末の11月3日。群馬県のクレストスピードウェイ屋内カーペットコースがその舞台となる。


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